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カテゴリ:生活や行事の様子
文字や数にかかわる感覚を豊かに育む幼児期 -
先日、江東区連携教育の日がありました。
江東区では、近隣の中学校・小学校・幼稚園・保育園の教員が集まり、0歳から15歳までのこどもたちのよりよい成長のため連携を図っており、年に2回合同で研修を行っています。
緊急事態宣言中のため、オンラインで、幼稚園、小学校、中学校それぞれ取り組んでいることを発表し、本園は、就学前教育スタンダードの「数や文字に親しみをもつ」という項目について発表しました。(~一部抜粋~)
幼児期は、体験により、文字や数への興味や関心を広げ、感覚を豊かにしていくことが大切です。
たとえば、お店屋さんごっこの遊びでは…
品物を数えることで数の感覚、看板やメニューをつくることで文字を利用、積み木で構成することで立体図形への感覚、品物の長さをそろえることで長さの感覚など、文字があることで伝わること、必要感をもって数を数えることなどを体験します。
また、保育室の文字環境として、表示には、文字だけではなく絵や写真などを添え、個人差に応じた配慮をしたり、かるた遊びやかるたづくりなどでも関心を広げます。敬老の日のハガキづくりやお手紙ごっこなどで、自分の気持ちを届けます。
幼児期は、遊びや生活の中で、文字や数への興味や関心を広げ、文字や数にかかわる感覚を豊かにすることが、小学校以降の国語や算数などに取り組む基礎になっていると考えます。公開日:2021年02月05日 15:00:00
更新日:2021年02月12日 17:27:38
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カテゴリ:生活や行事の様子
コマ遊び -
こどもたちが夢中になっているのが、コマです。
年中組は引きゴマ、年長組は投げゴマに取り組んでいます。
家庭ではなかなか遊ぶことが少なくなりましたね。
コマ遊びの中で、こどもたちが学んでいることを就学前教育スタンダードにあてはめてみると…
【健康な心と体】のびのびと体を動かす
→ひもを巻くのもコツがいります。指先の細かい動きだけでなく、手首のスナップ、投げるときも全身を使っています。
【自立心】自分でよく考える
→コマに取り組んでいるとき、こどもはよく考えています。どうして僕のは回らないのか、友達が回す様子をじっくり見たり、先生と一緒に回してコツをつかんだりします。
【協同性】友達と遊ぶことを楽しむ
【道徳性・規範式の芽生え】相手の気持ちを考える
→「やったね!できたね」「~ちゃん、ずっと頑張ってたもんね」と、一緒に取り組んでいる友達の気持ちに気づき、認めたり、一緒に喜んだりする姿をよく見かけます。自分のことのように、相手の気持ちを考え、気付き、思いやる優しさが育っています。
【思考力の芽生え】十分に試したり工夫したりする
→「継続は力なり」まさにコマはそこが大事です。失敗しても、もう一度挑戦したり、じっくり考えなおして違う方法で取り組んだり、繰り返し取り組む中で諦めない気持ちや、粘り強さをもてるようにしています。
【数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚】数や文字などに関心をもつ
→どれくらい回っているか数を数える、友達とコマ勝負の場を作るときに積み木を使い、立体図形にも触れています。
【言葉による伝え合い】楽しく話したりよく聴いたりする
コマは、簡単に回せるものではありません。少し難しいからこそ、できるようになったときの喜びは格別です。
日本に昔から伝わる伝承遊び、日本古来の伝統文化の良さを感じたり、諦めないでやりぬく気持ちなどは、オリンピック・パラリンピック教育にもつながります。公開日:2021年01月25日 15:00:00
更新日:2021年01月25日 16:32:30
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カテゴリ:生活や行事の様子
今日から幼稚園~新しい生活様式の中で~ -
冬休みが終わり、今日から幼稚園が始まりました。
「あけましておめでとうございます」と、新年のあいさつを交わし、こどもたちは、久しぶりの友達や先生との再会を喜んでいました。
始まりの会では、緊急事態宣言発令に伴い、こどもたちと何ができるか考えていました。マスクをしっかりすることや手洗いの徹底、みんなで使うものを使うときにアルコール消毒をすること、飛沫感染を防ぐために対面で話さないことなどを伝えました。「バイキンが移っちゃうから」「ソーシャルディスタンスが大切だから」「つばが飛んじゃうから」こどもなりに考え、自分を守るために、自分だけでなく、自分の周りの大切な人を守るためにできることを考えている姿が見られました。
その後の当番の様子です。「密になっちゃうから離れよう」と友達と距離をあけて当番をしたり、好きな遊びの中でアルコール消毒を行ったりするなど、こどもたちは柔軟に、新しい生活様式を受け止め、しっかりと行動に移していました。
久しぶりの幼稚園で、羽つきやけん玉、お手玉、コマ回しなど、お正月の伝承遊びを楽しんでいたこどもたちです。公開日:2021年01月08日 10:00:00
更新日:2021年01月08日 16:35:12
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カテゴリ:生活や行事の様子
冬休み前のこどもたち -
今日からこどもたちは、冬休みです。
先週は、年末ならではの行事がたくさんありました。
24日はお楽しみ会。キャンドルサービルを見たり、先生たちによるブラックシアター「ほしのクリスマス」のお話(生演奏つき!)を見たり、みんなで「ジングルベル」のダンスを踊ったり…会の途中には、サンタさんも登場!「どこに住んでいるの?」「どうやって空を飛んでいるの?」「おもちゃは、どうやって…」など、こどもたちの質問コーナーや、プレゼントをもらい、特別なひと時を過ごしました。
保育室では、友達と一緒にカルタやすごろくをして遊んだり、コマ回しをしたりして、日本古来の伝統文化を楽しんでいました。
もうすぐ新しい年がくるからと、みんなで大掃除をしました。ぞうきんが黒くなったのを見て、「こんなに汚れている!」「いっぱい遊んだもんね」と、幼稚園で楽しく過ごした日を思い返していたこどもたち。自分の話を保育者や友達に受け止めてもらうことで、少しずつ友達の話に関心を寄せ、楽しく遊ぶ経験を重ねてきた幼稚園での生活。そうすることが、友達の思いに共感したり、自分のこととして受け止めたりするなど、人の話をよく聴くことにつながります。【楽しく話したりよく聴いたりする(就学前教育スタンダード)】
最終日には、先生から冬休みの過ごし方を聞き、「いかのおすし」の交通安全指導も行いました。どうしてそうするといいのか、意味を伝え、言われたからやるのでなく、自分なりに考えて、自分の力でやってみようとできるようにわかりやすく伝えていました。【自分でよく考える(就学前教育スタンダード)】
まもなく、2020年が終わります。今年は、6月からの保育となり、保護者の皆様には、分散登園など、たくさんのご協力をいただきました。中止になる行事も多く、例年にない1年だった気がします。が、こどもたちのためにできることを模索した1年でした。保護者の皆様、たくさんのご協力をありがとうございました。1月8日、元気なこどもたちに会えるのを楽しみにしております。
よいお年をお迎えください。公開日:2020年12月28日 15:00:00
更新日:2020年12月28日 16:39:56
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カテゴリ:生活や行事の様子
年長こども会 -
先日、こども会がありました。
こども会とは、劇や合奏、歌などの表現活動です。例年は、保護者の方にこども会に向けて作っている様子の参観や、こども会当日も頑張っているこどもたちの姿を直接見ていただいていましたが、感染症対策のため、今年はこどもたちの劇を動画で撮影し、上映することになりました。
鑑賞日当日、ホールには、こどもたちが作った大道具や衣装などが飾られ、作品を作っているときのこどもたちの様子が写真と文章で掲示されていました。
就学前教育スタンダードの観点から、こども会当日までの過程を見てみると、10すべてがはいっていました。
【健康な心と体】のびのびと体を動かす
→役になりきって動く中で、また、「こんな風に作りたい」と目を輝かせて、絵の具の準備をしたり、片づけしたりする中でも、心と体が動いていました。
【自立心】自分でよく考える
→友達と力を合わせる中で、一人一人が、自分の役の大切さを感じ、必要感を感じ、自分の力を発揮していました。
【協同性】友達と遊ぶことを楽しむ
→自分たちでストーリーを考え、同じグループの仲間となりきったり、一緒に動くことを楽しんでいました。
【道徳性・規範意識の芽生え】相手の気持ちを考える
→一人一人が楽しみつつ、お客さんに届けることを意識していました。今回はビデオ撮影ということもあり、「大きな声で言うと届くかな」「顔が見えるように前を向いて言おう」と見せる相手のことを考え、自分の行動を振り返る姿も見られました。
【社会生活との関わり】「ありがとう」と言われる嬉しさを感じる
→保護者の方に見せる前に、年中いちご組のこどもたちを招待して、ミニミニすみれ会をしました。いちご組から「見せてくれてありがとう」と言われ、見てもらう喜びを感じるとともに、お家の人にもっとかっこいいところを見せたいと、よりよくしようという意識をもち、取り組んでいました。
【思考力の芽生え】十分に試したり工夫したりする
→劇に必要なものを考え、作っていく中で、「どうやって作る?」と実現できる方法を考えたり、失敗すると「すぐに壊れちゃう…ガムテープの方が強いんじゃない?」とどうすればうまくいくか、考え、試して、工夫していました。
【自然との関わり・生命尊重】自然にたっぷり触れる
→「海の宝さがし」という劇では、みんなが乗れるサメが作りたいと、図鑑を手に、形や色をよく見て作っていました。
【数量や図形、標識や文字などのへの関心・感覚】数や文字などに関心をもつ
→年長になると、見通しをもって進めることができるようになります。「こども会まで、あと〇日!」「お弁当のあと、長い針が2になったら、みんなで集まろう」と数の概念や時間の感覚を、生活の中で学んでいました。
【言葉による伝え合い】楽しく話したりよく聴いたりする
→「どんな話にする?」「この後、〇〇するってことは?」「ここは私が言うね」作る中で、なりきる中で、友達に言葉で伝え、やりとりする楽しさを十分味わっていました。
【豊かな感性と表現】いろいろな表現を楽しむ
→自分が作りたいイメージに向かって、自分の衣装や大道具などを作っていました。「プリンセスをすくえ」の劇では、プリンセスが捕まる家を絵の具で塗っていたとき、「怖くしたいから、血が垂れてるようにしようよ」と赤い絵の具を垂らすこどもたち。水を多めにすると、本当に垂れたように表現でき、大喜びでした。今まで幼稚園で使った素材や技法の中から、一番表現できる方法を選択し、取り入れることができるようになっていました。
幼稚園2年間の集大成ともいえる活動です。公開日:2020年12月21日 11:00:00
更新日:2020年12月21日 14:01:51
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カテゴリ:生活や行事の様子
アンサンブル演奏会 -
本園の特色ある教育の一環で、アンサンブル演奏会が開かれ、歌、ピアノ、フルートの演奏を聞きました。
感染症対策のため、演奏者の方もマスクやフェイスシールドをしていただきました。
オープニングは、こどもたちの大好きな「紅蓮華」、素晴らしい歌声や演奏に、こどもたちはじっくりと聴き入っていました。続けて、クリスマスソングメドレー、「ガボット」「クシコスポスト」などのクラシック曲。
感染症対策のため、歌うことができないこどもたちのために、こどもたちが踊って参加できる「パプリカ」の演奏や、大型絵本「スイミー」を、ピアノの演奏に合わせて朗読してくださるなど、とても充実した内容でした。
就学前教育スタンダードでは、
【豊かな感性と表現】「いろいろな表現を楽しむ」という項目があります。幼稚園では、歌、楽器、身体表現、絵画など、いろいろな表現の方法をこどもたちに伝え、その子なりの表現を大切にしています。また、「表現したい」と思う原動力となるような感動体験を数多く、創出できるよう、日々の教育内容に取り入れています。
今日はまさにその1日。
素晴らしい音楽は、心を豊かにしてくれる…音楽の素晴らしさを感じるひと時となりました。公開日:2020年12月17日 13:00:00
更新日:2020年12月17日 17:33:33
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カテゴリ:生活や行事の様子
自分で考え、判断できるこどもに…~安全指導~ -
12月1日(火)~7日(月)は
TOKYO交通安全キャンペーン~世界一の交通安全都市TOKYOを目指して~
です。
先日、年中いちご組がもみじ探検隊に出かけたときの交通安全指導では…
道路に出たら、周りをよく見て、自分の目で見て確認すること。
1歩幼稚園を出たら、自転車や車、通行人の方が通る一般の道。邪魔にならないよう、危なくないよう、「たてものとなかよしね」と道路の端を歩くこと。
大きな横断歩道では、広がらず、信号が変わるのをしっかり見て、青になったら、右左右を確認して、手をあげて渡ること。
車からこどもたちの身長では、視界に入らないことがあります。走っている車に、渡っていることを知らせるために、手をぴんとあげ、高く見せることが大切なのだと知らせます。
ただ、「こうしなさい」では、言われないとできない子になってしまいます。なぜそうするのか、意味を伝え、大きくなっても、自分で意味がわかり、やってみようとする子に育ってほしいものです。
就学前教育スタンダードでは、
【自立心】「自分でよく考える」
【道徳性・規範意識の芽生え】「相手の気持ちを考える」
【数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚】「数や文字などに関心をもつ」
幼稚園では、安全指導と避難訓練を毎月行っています。
いろいろな場面で、いろいろな想定で行うことで、自分で考え判断できるこどもたちに育てています。
しかし、幼児期はこどもが小さいため、幼稚園だけでは身についていきません。幼稚園でこどもたちに指導したことを、降園時に保護者に伝え、お家でも同じように声をかけてもらうことで、こどもたちの習慣になっています。公開日:2020年12月02日 14:00:00
更新日:2020年12月03日 08:45:38
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カテゴリ:生活や行事の様子
「おかえしかな?」~誕生会での一言~ -
今日は、11月生まれのお友達の誕生会がありました。
司会は、年長すみれ組です。以前はグループの友達と一緒に言葉を言っていましたが、今月は一人ずつの司会です。
一人で司会の台に立ち、お辞儀をして、「これで11月の誕生会をおわります。みんなでおいわいできてうれしかったです」など、それぞれが考えた長い言葉を覚えて言います。
みんなが見ている中、前に出ていうことは、大人でも勇気がいることです。「ドキドキする」と緊張しながら、前日までうまく言えず、泣いていた幼児も、今日は、全員がとても立派な司会を見せてくれました。
そして、今月のお楽しみコーナーは、年中いちご組のどんぐり音楽会です。
どんぐりころころの曲に合わせ、自分たちで作ったどんぐりマラカスを演奏したり、いちご組の仲間と振り付けを考えた踊りも見せてくれたりしました。
お楽しみをいちご組がしてくれると聞いたすみれ組がつぶやいた一言を聞いて、とてもうれしくなりました。
「おかえしかな?」
誕生会が終わった後、「どうしてそう思ったの?」と聞いてみると、「前、僕たちががんばってやってたから、ありがとうの気持ちなのかなって思ったんだ」と答えてくれました。
年中いちご組に対し、誕生会の司会をしたり、お楽しみを見せたりして、いつも見本を見せてくれていたすみれ組。
就学前教育スタンダードに、
【道徳性・規範意識の芽生え】「相手の気持ちを考える」
ドキドキしながらお楽しみを頑張るいちご組をやさしく見守り、応援するとともに、相手の立場に立って物事を考え、相手の思いを察し、思いやりの心が育まれています。
【社会生活との関わり】
『「ありがとう」と言われる嬉しさを感じる』
年中組に「ありがとう」と言われる経験を何度もしてきた、すみれ組。自分の成長を感じ、人の役に立つ喜びを体験し、誰かの役に立っているという満足感も感じています。公開日:2020年11月20日 10:00:00
更新日:2020年11月20日 14:29:04
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カテゴリ:生活や行事の様子
園内研究 -
今日は、東京成徳短期大学 幼児教育科 教授 松本純子先生をお招きし、園内研の研究保育を行いました。
幼稚園では、毎年園内研として、テーマを決め、教職員で学びを深めています。
今年の研究主題は、「一人一人の幼児に対する理解を深め、幼児の育ちを共有する方法の工夫~ポートフォリオや写真掲示の活用を通して~」です。
本園では、少人数保育の良さを生かし、昨年から作成しているポートフォリオに加え、今年は降園時に写真掲示を行い、幼稚園教育の発信に力を入れているところです。
いちご組のこどもたちは、いつもの幼稚園と違い、年長さんがいないことで、「静かだ…」と言いながらも、秋晴れの気候の中、秋の自然を使って製作をしたり、お弁当作りをしたり、どんぐりを転がしたり、広い園庭でみんなでしっぽとりをしたりして、のびのびと体を動かして遊んでいました。
いちご組の保育を教職員で見合い、その後協議会を行い、幼児を多面的に見ることや、育ちの共有などについて松本先生よりご指導いただきました。
幼児一人一人違うように、教職員も一人一人違います。ものの見方、とらえ方、保育観もさまざまです。様々な教職員が同じ場面を見たり、一人一人の幼児の姿を見ることで、多面的な幼児理解につながっていくと考えます。
一人一人が輝く、一人一人が主役の幼稚園を目指して日々頑張っています。公開日:2020年11月17日 19:00:00
更新日:2020年11月18日 14:52:05
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カテゴリ:生活や行事の様子
年中・年長との関わり~リレー遊び~ -
今日の保育の一場面。
年中・年長組が一緒にリレーをしていました。
一緒に楽しむ中で、年中いちご組は「年長さんみたいにやってみよう」「年長さんって、速いなあ」「かっこいい」と、年長組への憧れや親しみの気持ちをもっています。
年長すみれ組は、「線の近くを走るんだよ」とリレーのコツを教えてあげたり、「そうそう、速い、速い」「いちご組さんもけっこう速くなったね」と、頑張りを認め、やさしく声をかけていました。
就学前教育スタンダードの中に、
【道徳性・規範意識の芽生え】「相手の気持ちを考える」
今日のリレーのように、異年齢の友達との関わりの中で、相手の立場に立って物事を考え、相手の思いを察し、思いやりの心をもつようになっていきます。
【社会生活との関わり】『「ありがとう」と言われる嬉しさを感じる』
年長組は教えてあげる中で、「一緒に遊んで楽しかった」「教えてくれてありがとう」と言われる嬉しさを感じていました。
自分がしたことで、相手が笑顔になったり、相手からありがとうという言葉を掛けられたりすることを通して、人の役に立つ喜びを感じる体験を大切にしています。公開日:2020年11月10日 10:00:00
更新日:2020年11月10日 14:16:40